平成27年12月現在の問題点

1. 岡山県の非民主的で独善的な道路行政

@ 住民が求める情報を開示しない


 ルート選択基準や事業費の開示を求めても「住民に不安を与える」という理由で情報は開示されない。事業費の積算根拠なども全く開示されないためルート別の事業費比較さえできない。
 現在、情報開示に対し「不服審査請求」をしており審査中である。
 今でも、「民には知らしめず」という非民主的な体質が根強く残っているのが実情です。
 住民の不安をなくし、信頼関係を築こうとするなら、県条例という楯を取り払い、自ら情報公開し、地元住民に納得してもらうことが一番ではないかと思います。
 住民への説明義務を果たすためにも、「公文書開示請求手続き」によらず、早期に住民が納得のいく情報を自主的に開示することが着工の第一歩ではないでしょうか。

A 一方的な戸別訪問や個別相談会

 平成27年9月の住民説明会で、県は突然「理解を得るために全戸訪問をする」と一方的に通達した。全戸に対する戸別訪問は「住民分断」と「切り崩し」以外のなにものでもなく、住民合意ができていない段階での戸別訪問はありえない行為である。
 我々は、これに対し、「戸別訪問拒否」の委任状を多数の住民から預かり弁護団と共に県に提出した。
すると、県は平成27年12月10日付の書類を美咲町の広報「みさき」にはさみ配布した。
 訪問できなかった住民に「戸別相談会」をするから来てほしいという案内を配布し、「住民多数に説明したという実績作り」をしようとしてきた。
 我々は、県の既成事実作りとならないよう、「戸別説明会拒否」の運動を展開し、住民の団結をいっそう強いものとしました。

2. 岡山県道路建設課の意図的な情報操作と無責任体質

@ 地形図さえも読み間違う?専門家集団


 飯岡地区では、県道以南が遊水池として機能しているため、内水対策では県道の標高が重要な意味を持ってくる。県は、その内水対策で県道の標高を3か所地図標記よりは高く設定した資料を作成し、「県道付近までは浸水しない」と説明した。
 単純な地形図の標高を、専門家集団である、道路課職員4名と建設コンサル数名が、3か所も「読み違え・見落とし」というのである。これは、単純に間違ったのではなく、住民に安心感を抱かせるための明らかに「意図的な情報操作」であると思われる。

A 住民へのごまか

 平成27年12月7日、県道路建設課の中山課長が道路建設を行う為には
「地元住民(飯岡)の80%が賛成する住民合意が必要である」と明言し
国交省中四国整備局の担当者も「住民合意とは住民の80%の賛成です」と言っている。
 しかし、県は当初「美作岡山道路全区間で80%の賛成があれば住民合意とみなすこともある」と言っていたのである。
 また、美作県民局の今井田参事は平成27年11月においてさえ「住民合意の割合は地区によって色々あります。」と我々との話し合いで言っている。
 法令の素人である住民に対し、どこまで「ごまかし」を続けるつもりなのだろうか。
そういう手法で、住民の信頼を得ることができると考えているのだろうか。
 また、岡山県 道路建設課は既にルートは決まっていますよ、着手しますよと、住民をあきらめさせようとしていますが、「国交省は【吉井IC〜湯郷IC】は事業化されていない為、予算はまだです」と言っています。(今回、はじめて国交省に行ってわかりました)

3. まとめ

 私たちは、岡山県が説明する「建設費用が安い」だけの理由で、地元(飯岡)の一等地であり、健全な集落の住民を分断する(約125戸のうち約29戸移転対象)「第2ルート」が選ばれたのかを知りたい、また、そこに住む住民には知る権利があると思っています。 地元住民は道路が建設された後も、そこに住み、一生、孫子の代まで生活を送るのです。 岡山県や美咲町は道路やインターチェンジが出来る事により、地元の活性化になると説明しています。
 しかし、現在と活性化後の状況を岡山県や美咲町が示されない中で、どうして比較検討し、判断する事が出来るのでしょうか。
 美作岡山道路の建設に反対しているのではありません。
 地元住民に影響の少ないルートへの変更を再考して頂きたいと嘆願しているのです。


現状の問題点

@ 住民に全く説明がないままにルートが決定され、立ち退きを迫られている。

 10年ほど前から、この地区に高規格道路が建設されるらしいとの噂は出ていたが、
正式の説明会や地区の会合は一度もなく月日が過ぎていたころ、H25年6月に、突然、
県からの説明会が開催され、次のような内容が明らかにされた。

     
  • 123戸の集落のほぼ中央部を通り29戸の移転と多くの田畑が犠牲になること。  
  • 道路は、底辺80m、高さ約16mの盛り土よる道路であること。  
  • H25年秋から調査に入りたいこと。


 住民に、一言の相談もなく、行政が一方的にルートを決定し、事業を実施しようとしていることに
強い反対の声が上がり、住民の不安が募っている。




A 内水水害による生命の危険や、地域コミュニティ−の破壊が考慮されていない。
     (資料・・・水害及びコミュニティー崩壊参照) ← クリックで画像に移動します。

 (@) 災害による生命の危険性

  飯岡地区は、一級河川である吉井川・吉野川の合流地点にある。地形的には、北側に背負った山地と、南側に向かう緩やかな丘陵地と、河川沿いの低地(水田)で構成されている。
  降雨は、この山腹から低地に向けて一気に流れ落ちる(内水)。現在は、幸いにも低地(水田)が遊水地としての機能を有しているために、住宅地にまで、内水があふれることはない。しかし、この低地部分(水田地帯)に幅80mの盛り土による道路を建設したなら内水は行き場を失い県道付近の住宅に浸水する。約30戸100名以上の人々の生命が危険にさらされるとともに、物的にも大きな被害が及ぶことが予想される。


 (A) 地域コミュニティーの破壊

  123戸の内29戸が移転対象になっている。地区の中に29戸の代替地を確保できる可能性は低い。中山間地として、人口の減少と高齢化に悩みながらも健全な地域コミュニティーを築いている集落が、一挙にその活力を失う可能性がある。
  また、幅80m、高さ約16mの道路は、地域社会を分断し、景観と、環境の悪化を招き、地区の発展の可能性が失われることになる。




B 代替えルートを考える余地があるにも関わらず第2ルートにこだわる。
     (資料・・・ルート4案比較図参照) ← クリックで画像に移動します。

  県が、計画検討したルートは4本ある。その中で、県が第2ルートにこだわる理由は、経済性と施工性である。しかし、経済性と施工性は、住民の生命や地域コミュニティーに優先するものではない。
  「おかやま夢プラン」や「岡山県中山間地域活性化基本方針〜みんなで支え合う元気な地域づくり〜」の中では、災害がなく安心して安全に暮らせる県土の創造が目標として掲げられている。高規格道路の建設は、こうした目標の実現のための基盤整備事業である。


 第2ルートにこだわることなく、より安全で安心なルートを検討すべきである。